XP祭りに行ってきました

先日行ってきた、XP祭り2015についての内容です。

ということでまとめてみた。

個人の背景

  • アプリ開発が趣味。テスト自動化とかバージョン管理とか気になる。
  • 開発プロセスとしてAgileに興味はあった。でもふんわりしかしらない
  • Agileを再考する機会があったので、せっかくなので熱をいれて勉強したい

元々のAgileへのイメージ

  • ソフトウェア開発に使うもの
  • Waterfallより、Agileの方がいい
  • 色々なツールがあって便利そう
  • 設計書は書かなくていい

こんな私がAgileをちゃんと勉強しようと思い、まずはと思って飛び込んだのがXP祭り2015でした。

機会に恵まれたので、事前にLeSS Studyにも参加させてもらったり(Scrumもよくしらないのに…)、XP祭りまでに事前知識つけよう!とアジャイルサムライの本を途中まで読んでみたりはしていたことをちょっとだけ補足。

アジャイルサムライ――達人開発者への道

アジャイルサムライ――達人開発者への道

XPJUG 2015

参加したトラック

A-3 XP lives, XP dies, XP lives again!! (角征典さん)

個人的に衝撃を受けたトラックその1。 頭の中がツール思考だったのですが、それを一蹴されたトラックでした。 TDD=ときめき駆動開発。

この辺から、Agileを勉強するには、ツールよりマインドセットが大事、って気づき始めた。

“俺も” XP入門 (木下史彦さん)

他のツール系の勉強に比べて、本が充実しているなぁ、という印象を受けました。 ちゃんと本を読もう、と思ったセッション。

俺も受託開発 (伊藤浩一さん)

Agileを適用しようと思った時、「法的に契約は守るもの」って制約になると思っていて、どうやって契約を行っているんでしょう?という疑問から参加したセッション。

内容としては「準委任契約」でやるとしたら、こういうことを気をつけよう、という話だったので、上記の契約形態的な疑問は解決(できるかどうかは別…)。発表者の会社では、全く別の契約形態(価値創造契約)もあるよ、という方がちょっと気になったけど…

準委任契約で契約するとき、何を気をつけるのか?についてさらに深堀りしたところを話してもらった。多くはいつもやっていることだなーと思う反面、なんかAgileっぽいなーと思う箇所もあった。

  • いつもやってること
    • 受注前にある程度のヒアリングをしよう
    • 見積もりはぼちぼち時間をかけましょう(3秒で見積もりはできない)
    • 短期的に、複数の契約をしてリスク回避(ただ、多分契約の切り方が違う)
  • Agileっぽい印象

ユーザーストーリーマッピング入門 Agile2015版 (川口恭伸さん)

Passion + Skill + Small Team。いまいちピンと来てなかったな、とまとめながら思った箇所。

今の理解はこう。(違ったら教えて下さい…)

  • Passion: "思い"とか"マインドセット"? 開発宣言にかいてあるようなことのことかなと理解
  • Skill: 各人の専門性と理解。ただ、顧客への理解とか、開発者への理解はある前提?
  • Small Team: 特にどこに書いてあるわけではないけど、コミュニケーションをきちんと取れる人数って多すぎると難しい、という一般的な理解だったり、伊藤さんの経験から得られたものなんだろうと理解。

それとは別に、ユーザーストーリーマッピングの手法を使うにしても、ただカードを書くことに終始してはダメ。カードを書くのは会話をするため。 これに関してはうんうんと聞いていたけど、あとでAgile Manifesto見なおして腑に落ちた箇所。

B-7 モデリングもしないでXPとは何事だ (原田巌さん、山田悦朗さん、竹林崇さん)

ユーザーストーリーマッピングだけでなんとかしようとしちゃだめ。 ちゃんと大枠の設計はする、モデリングもする。 チーム内でユビキタス言語を確立することで、その後のコミュニケーションを潤滑に行うことができるようになるよ、という理解をした。

視座・視点・視野をどこに据えるか。それによって見える世界が変わること、チーム内でそれを揃えることがモデリングの意義なんだろう。

A-8 LT祭り

どれも色々な意味で面白かった。(Funnyだったり、Interestingだったり) その中で個人的に衝撃を受けたトラックその2。

"総務も!!" アジャイルプラクティス!:ぷぽ(@pupupopo88)さん

総務のAgileってなんだろう…と思っていたけど、発表聞いて、純粋にすごい、Agileやってる!っていう衝撃。と同時に、じゃあAgileってなんなんだ?という疑問が湧き始めたのがここ。

その他

XP祭り恒例?本をもらえる機会があったので、KPTの本を頂きました。あとで読もう…

これだけ!  KPT

これだけ! KPT

あとで整理してみた

ツールとか、メソッドに走りすぎてたかな、という反省もあり、まず一旦Agile Manifestoに立ち戻ってみることにしてみた。

Manifesto読んでわかったことは、総務にAgileを適用するとき、Agile Manifestoでいう「動くソフトウェア」ってなんだろう?ってところがちょっと引っかかってただけだったのかもしれない。 それと一緒に、あれ?と思ったところがあった。それがAgileにとっての「チーム」とは?というところだった。

チームの大事さ

アジャイルソフトウェア開発宣言に書かれている4つの宣言には、文字面として、どこにも"チーム"という言葉が無い気がしてたんです。

でもよく考えたら、この宣言をする人って、Agileをこれから行う"チーム"のメンバーだったんですね。多分。

  • どのチームだって"顧客"が満足することが大事
    • "顧客"がソフトウェア開発を求めたら、欲しいものは「包括的なドキュメントよりも動くソフトウェア」のほうが満足度が高い
    • "顧客"がそれ以外を求めても、何があれば満足するのかを追求する姿勢が大事
  • どのチームだって"顧客"の要望は変化するもの。その変化をチームとして受け入れて、対応できることが大事
  • 宣言をするからには、チームは、意欲的、自己組織的であるべき

この辺がきちんとわかると、ツールを使い始めても意義がでてくるかな?(まだツール思考…?)

お前にとってAgileとは何なんだ?

LeSS Studyの時の飲み会の時に聞かれた質問。 まだ、ちゃんとした回答は持ちあわせてないけど、とりあえず仮置きしておこうと思う。そうでないと、後で振り返りも出来ないから。

私にとってのAgileって

顧客の満足を、とことん求めること。

としておこうと思う。

今までやってなかったわけじゃない。 でも、本当にそれで"とことん"考えてたんだっけ?もっと見直せるところがあるんじゃない?ということを考えさせてくれるいい機会だったと思う。

それだけでも、Agileのスタート地点に立てたかなぁ…

次にやりたいこと

Agile関係の本をちゃんと読んでおくこと。 まずはアジャイルサムライを読了したいなぁ

おしまい。